十勝平野の雄大な景色を描く
ヒロインの奥原なつ役の広瀬すずが、成長して日本の漫画映画(アニメーション)の発展に人生をかけるという物語です。だからアニメションを使うのはいいですね。オープニングのシーンはどこか「アルプスの少女ハイジ」を思わせます。ドラマの舞台、北海道・十勝平野の雄大な景色を連想させて効果的です。アニメーションの出来栄え自体、90秒のシーンに2100枚以上も作画して、本格的と高評価です。
主題歌スピッツの「優しいあの子」がドラマを盛り上げる
十勝の大自然に想を得たというスピッツの主題歌「優しいあの子」の包み込むようなサウンドもあって、ドラマスタートの印象は好評価を集めたようです。子供達にも人気が出そうですね。
ガンコ爺さん草刈正雄の存在感大きい
ドラマで、これから特に個性的な演技で人気を集めそうなのは、戦災孤児のヒロイン・なつが世話になる、亡父の戦友の一家・柴田家のガンコじいさん・泰樹(たいじゅ)役の草刈正雄です。自身が苦労して十勝の荒地を切り開いた大樹は、はじめ、なつに冷たくあたりながらも、自ら申し出て牧場を手伝うなつのひたむきさに心動かされるという役どころです。
ドラマは、始め北海道が舞台ですが、アニメーターを志すなつが上京して、場面は東京に移ります。この辺は、朝ドラ98作目の「半分青い」で、漫画家を目指すヒロイン楡野鈴愛(にれのすずめ)が、故郷・岐阜篇、修行の東京篇と展開していくのにちょっと似ていますね。
お茶の間の共感呼ぶ、なつの子供時代・粟野咲莉の演技
ドラマは内村光良の声で進みます。北海道十勝篇のキャストは、ヒロイン奥原なつ(広瀬すず)、なつの兄・奥原咲太郎(岡田将生)、柴田泰樹(草刈正雄)、引き取ったなつを育てる柴田富士子(泰樹の娘、松嶋菜々子)、戦友との約束を守った柴田剛男(富士子の夫、藤木直人)、柴田照男(なつを密かに思う長男、清原 翔、柴田夕見子(長女、福地桃子)、安田顕、高畑淳子ら。
なつの子供時代を演じる粟野咲莉の存在が、お茶の間の共感を呼びそうです。NHKの子役はみんな上手いですね。
なつが上京してアニメーターとして活動する東京篇のスタッフは、 山口智子、比嘉愛未、近藤芳正、リリー・フランキー、戸田恵子、鈴木杏樹、井浦新、貫地谷しほり、中川大志、染谷将太、角野卓造ら。家族みんなで楽しめるドラマ、今後の展開が楽しみです。