医療バラエティ番組で発見
演出家の宮本亜門さん(61)が自らのツイッターで、前立腺ガンであることを公表しました。医療バラエティー番組「名医のTHE太鼓判」の収録中の検査がきっかけで見つかったそうです。亜門さんは 、演出の仕事が楽しく、100歳までは仕事出来るぞと思っていたので「なんで自分が」とショックを受けたと語っています
前立腺ガンとはこんな病気
前立腺ガンは中高年の男性に多い病気です。前立腺は膀胱の下、尿道周りにあります。ガンは、前立腺の細胞が無秩序に自己増殖することにより発生します。発症すると、頻尿や排尿困難などの症状が現れます.しかし進行は遅く、かなりの年月が 経って見つかる例が多いようです。
前立腺ガンが進行すると、リンパ節や骨に転移したり、肺や肝臓にも転移することがあります。他のガンと同様、早期発見が重要です。早期発見されると、5年生存率は100%というデータがあるようです。亜門さんのガンの程度は分かりませんが、早期発見だといいですね。
早期発見で5年生存率100%だが・・・
もちろん前立腺ガンも場合によっては死に至ります。私の知人男性も、二人、前立腺ガンで命を落としました。二人とも入院治療してホルモン療法や放射線治療を受けましたが残念ながらおよびませんでした。前立腺ガンの治療には摘出手術もあります。
簡単な血液検査で判明
前立腺ガンの検査はかんたんです。PSA検査と呼ばれる、血液のみの検査です。血液中にある、前立腺の特異的ながタンパク質PSAの値を測定します。もし基準値以上の値が出ると、専門医による詳しい検査を受けることになります。ちなみにPSAの値が高いからといって、必ずしも前立腺ガンと決まるわけではありません。前立腺肥大症や前立腺炎でも値が高くなることがあるため、専門医の詳しい検査が必要なのです。
亜門さんは2月に人間ドックで腫瘍が見つかり、3月上旬に精密検査を受けて前立腺ガンだと確定しました。
50代以上の男性は検査受けましょう
PSA検査を受けることで、他のガンへの転移のリスクを防ぐ可能性が高くなります。50歳以上の男性は、必ず検査を受けるべきだというのが専門家のアドバイスです。
亜門さんによると、92歳のお父さんも膀胱(ぼうこう)ガンで手術を受けたが「人生悩むには短すぎる」と、元気ですとか。亜門さん自身も、これから治療を受けながら、仕事は 頑張ると語っています。