NHK大河「いだてん」に登場した人見絹枝が大評判になっています。演じたのは菅原小春です。
いだてんをかっこよく蹴り上げた菅原
陸上選手としての素質を見極めようと人見(菅原)の脚に触ったいだてん(韋駄天)・金栗四三(中村勘九郎 )を一瞬にして蹴り上げます。
そのとき、高く真っ直ぐに、上に向かって長く伸びた脚の美しかったこと。私には、しばらく残像として残りました。鮮烈なデビューでした。
このシーンは視聴者にもよほどインパクトがあったらしく、放送直後にネット世界をにぎわしました。人見絹枝役は菅原小春と知って、はまり役と評価する声が多いですね。
人見絹枝は日本人女性初の五輪メダリスト
人見絹枝は日本人女性初のオリンピックメダリストです。1907(明治40)年、岡山県出身の人見は、1928年に開かれたアムステルダム大会で、女子800メートル競争の銀メダルに輝いています。
毎日新聞のジャーナリストでした。当時、100メートル、200メートル、走り幅跳びの世界記録を作っています。すごい女性アスリートだったんですね。
女子の運動競技普及にも尽力しましたが、肺炎で、オリンピックの3年後に24歳の若さで亡くなりました。
人見は運動能力の高さはもちろんですが、身長170センチ、体重56キロと、当時の女性としては身体能力に恵まれていたようです。
人見の強健な身体と強い性格のイメージを、菅原小春が体現していると評判です。
菅原小春は世界で活躍するダンサー、振付師
菅原小春のことをこれまで知らなかった人も、昨年のNHK紅白で大評判だった米津玄帥の前で情熱的に踊ったダンサー、といえば思い出す人もいるかも知れませんね。
米津の歌は、大塚国際美術館(徳島県)を会場に利用した生中継に驚かされました。
菅原のフリースタイルのダンスも、多くの人に強い印象を与えたようです。情熱がほとばしりしたかのようなダンスに批判する声もありましたが、評価する声の方が多かったようです。
菅原小春は沖縄県出身、1992年生まれの27歳。身長は人見と同じ170センチ。10歳からダンスを始め、中高生のときに数々のダンスコンテストで優勝しています。
2010年、ロサンゼルスに渡りダンススタイルを確立しました。今では自分が踊るだけでなく、振付師としても世界中を飛び回って指導しています。
その実力とユニークなキャラクターは、テレビ番組「情熱大陸」に出演して広く知られるようになりました。今後、「韋駄天」が回を重ねる中で菅原の出演が増えると思います。楽しみですね。