昭和時代のトップアイドルだった山口百恵さんが7月に出版する著作が話題になっています。
キルト作品集「時間の花束」を出版
30年間かけて作り上げた趣味のキルト作品70点の写真を収めた「時間(とき)の花束 Bouquet du temps (ブーケ・デュ・タン)」です。
人気の絶頂にあった百恵さんが世の中から突如姿を消して以来、39年振りの再「登場」に、多くの人が期待しています。中には、一曲歌って、と願う声もあります。
伝説のスターだった百恵さんは、未だに多くのフアンの胸に息づいているのですね。
百恵さんは1980年に、俳優の三浦友和と結婚して21歳の若さで引退しました。それまで、多くのヒット曲を出し、映画女優としても「伊豆の踊り子」などに主演しました。
時代を代表するスターとして多くの人に愛されました。
彼女が歌って大ヒットした「イミテーション・ゴールド」「プレイバックpart2」「秋桜(コスモス)などは、今日でも名曲として愛されています。
百恵さんは引退したとき自叙伝「蒼(あお)い時」を出版しました。今回の「時間の花束」はそれ以来の著作です。
自叙伝「蒼い時」に見る複雑な生い立ち
「蒼い時」は、自分の複雑な生い立ちから語って衝撃的でした。彼女は実の父親が愛人に産ませた子供でした 。
この父親は、百恵さんがスターダムに登ると、所属事務所に勝手に借金したり、母親から親権を奪おうと画策したりしました。最後、百恵さんは手切れ金を渡して父親と絶縁しました。
「蒼い時」には、女手ひとつで育ててくれた母親への愛情と、父親への嫌悪感が交錯します。百恵さんが21歳の若さで突如結婚して芸能界を去ったのも、こうした複雑な家庭の事情を指摘する声があります。
人柄の良い近所のおばさん
女性週刊誌に撮られた、百恵さんの近影を見ました。伝説のスターは今、61歳です。
買い物帰りに不意をつかれて明るい笑顔を見せる彼女の姿は、人柄の良い近所のおばさん、という感じです。スターのとき見せていたシャープな面影はありません。
友和との間の二人の子供は芸能界で働いています。長男はシンガーソングライターの三浦裕太郎、次男は俳優の三浦貴大です。百恵さんは幸せな家庭人ですね。
百恵さんは、早くからキルト作家として才能を現していたようですね。今回の作品の一部は10月3日~5日に池袋サンシャインシティ文化会館で開かれる展覧会に出品される予定です。
7月末に出版される「時間の花束」はオールカラー2160円です。美しい作品と、専門家の評価は高いようです。