ショーケンが亡くなりました
ショーケンこと萩原健一さんの訃報が流れました。68歳。早過ぎる死でした。消化管間質腫瘍という難病を抱え、2011年頃から闘病していたようです。「太陽に吠えろ!」「前略おふくろ様」「傷だらけの天使」「青春の蹉跌」などに出演して、存在感のある演技力が高く評価されていました。
萩原さんは俳優として一時代を築きましたが、60代以上の人にとって、ショーケンはグループサウンズ「ザ・テンプターズ」のボーカルとして「神さまお願い!」「エメラルドの伝説」が記憶に刻まれていることでしょう。ショーケンがグループサウンズでデビューした時 、まだ16歳でした。
100を超えるグループがレコーディング
グループサウンズは 、エレキギターやベース、ドラムなど電気楽器を中心に10代20代の若者ら数人で編成され、演奏と歌唱を行うグループのことです。1967年のビートルズ来日前後に、雨後のタケノコのようにグループが誕生しました。ピーク時の1968年には、100を越すグループがレコードを発売したと言われています。今では考えられないことです。
60年代、3年間でブームは終わった
その背景には、ブームに乗って一儲けを目指したレコード各社、大人たちの戦略があったようです。しかしグループサウンズのブームは短く、最盛期はピークの68年を挟む、わずか3年間ほどでした。グループサウンズの音楽は当時世界的に流行ったビートルズ、ベンチャーズ、ザ・ローリングストーンズなどの影響を受けたことが指摘されています。
残された名曲の数々
短い期間だったとはいえ、グループサウンズから今に残る名曲も産まれました。・ヴィレッジ・シンガーズ「亜麻色の髪の乙女」「バラ色の雲」・ザ・スパイダース「夕陽が泣いている」「あの時君は若かった」・ザ・ジャガーズ「君に会いたい」 ・ブルー・コメッツ「青い瞳」「青い渚」「ブルー・シャトー」
・ザ・タイガース「モナリザの微笑」「君だけに愛を」・ザ・ワイルドワンズ「想い出ノ渚」「青空のある限り」
ブームが終了してもメンバーの中には歌手としてタレントとして活躍する人が出ました。沢田研二、岸部一徳、かまやつひろし、堺正章らが有名ですね。グループサウンズは昭和の時代の青春を象徴していたのでした。