明日以後も続く平成です
明日の新元号発表を前に、ツイッター上では勘違いを指摘する声がかまびすしい。どうやら多くの人が、今日4月30日が「平成最後の日」だと勘違いしているらしいですね。もちろん、これは間違いです。明日は新元号を政府が発表するだけで平成はまだ続きます。
いつまで? 今上天皇が退位する4月30日が平成の終わりです。次の日、5月1日から新しい元号の時代が 始まります。
昭和が終わったのはいつでしょう?
今回は天皇の生前退位というレアなケースで分かりやすいですね。昭和が終わったときは混乱があったと思います。昭和天皇が昭和64年(1989年)1月7日に崩御され、昭和が終わりました。平成元年は、1月8日に始まったのです。7日までにも誕生した子供は昭和生まれ。8日以降は平成生まれですから、ちょつとややこしいかな。
元号法って知ってますか
元号は、1979年(昭和54年)に制定された元号法が根拠になっています。それまで決まりはありませんでしたが、当時の世論調査で、9割近くの国民が元号を使用していることが判明したからだそうです。今、世論調査をしたらどうでしょうかね.元号法では、政令で元号を決める、皇位の継承があった場合に限り改める(一世一元の制と呼びます)などが定められています。
新元号の制定も、当然この法律に則って決められます。天皇が元号の制定に関わることはありえません。しかし保守層と呼ばれる一部の人々は、戦前のように天皇の裁可を仰ぐべきだと主張しています。
元号騒動を見て、21世紀はいつからという論争を思い出しました。私はうかつにも1999年が20世紀の終わり。2000年から21世紀で、新しいミレニアム(1000年紀)がの数え方、始まると思い込んでいたのです。2000年の年賀状にも「21世紀、ミレニアム」と言った言葉を使いました。
世紀の変わり目にも混乱があった
これは間違いでした。20世紀は2000年の12月31日まで。 21世紀は2001年1月1日に始まったのでした.広辞苑は、そう定義しています。この元になるのが紀元1年の数え方です。1年から100年までを紀元1年と数えます.したがって2000年は21世紀ということになりますね。
私は21世紀の始まりを間違えましたが、実は当時毎日新聞のような大マスコミも間違い、訂正記事を3回も出したという記録が 残っています。