新茶の時期ですね。日本茶専門店・東京茶寮が期間限定で出した「お茶漬けスタンド」が大評判です。
お茶漬けは鮭(しゃけ)、鰻(うなぎ)、帆立(ほたて)、梅(うめ)の4種類。どれを食べてもうまく、全種類食べてみたいというお客が続出しているとか。
茶葉をまるごと食べる
お茶漬けといっても最近は茶葉を使用しない「出し茶漬け」が主流です。こちらの店のお茶漬けは、ご飯と具材の上にたっぷりと振りかけた茶葉をまるごと食べるスタイルです。
採れたての新茶を食べるのは福岡県の茶所・八女で経験したことがあります。新鮮で美味しかったのを覚えています。
貴重な碾茶(てんちゃ)を使用
東京茶寮が使うお茶は、新芽のみを集めて作られた碾茶(てんちゃ)です。
碾茶は、玉露のように収穫前に覆いをした茶畑で採れ、細かい葉っぱだけでできています。一般にはあまり流通していない貴重なお茶です。
なお、同じてんちゃと発音しても、中国さんの甜茶とは別物です。
目の前でハンドドリップ
東京茶寮のお茶漬けは、客の目の前でコーヒーを入れるように 碾茶をドリップして注いでくれます。これ、なかなか珍しい光景で、客に期待を抱かせながら見せる演出ですね。
お好みで、追いオリーブ(オリーブ油をかける)、生七味を添えることができます。
南九州市で育てた「茂2号」
使用している茶葉は、鹿児島県の最南端、南九州市で栽培されている「茂2号」です。
「茂2号」は品種「やぶきた」の自然交雑で生まれた貴重品種です。その特徴は、甘み2、渋み3、うまみ2、という数字で表されています。
日本茶は我が国が世界に誇る食材の一つだと思います。そして、それをお茶漬けで楽しむのも日本が自慢できる食文化ですね。
東京茶寮:世田谷区上馬1丁目34-15 お茶漬けスタンドは4月から7月31日の3か月間限定。お茶漬け500円(税込み)
※新茶のハンドドリップでつくる+150円 ※追いオリーブ∔50円 ※生七味̟̟̟+50円