総務省消防庁によると5月20日~26日、1週間で、熱中症で救急搬送された患者が2053人に上ることが分かりました。
これは、その前の週に比べて約4倍、前年同期比でも3.6倍になります。日本列島を襲った大陸からの熱い空気層が、記録的な猛暑をもたらした結果です。
日本列島がうだった
とくに26日は、全国36地点で気温35度以上の猛暑日、566地点で気温30度以上の真夏日となりました。
北海道佐呂間町では気温39度を超え、帯広でも35度を超えて温度計が振り切れて計測不能という珍事もありました。
翌日も猛暑は関東地方から北にかけて居座り、文字通り日本列島がうだったので した。
この異常な暑さは、気象庁によるとしばらくは落ち着くようです。
しかし油断は出来ません。地球規模の温暖化のせいという話もありますから、これからも猛暑が繰り返されることでしょう。
敵は天気です。私たちが現象を変えることはできませんね。日頃から油断せずに、十分な備えをしておく必要があります。
天気予報に注意する
まず、天気予報に注意が必要です。もし気温35度を超える高温注意情報が出されたら、できれば外出は控えるべきでしょう。油断は禁物です。
35度にならなくても、慎重に自己の体力と相談して外出の有無を決めた方がいいですね。
暑さ対策を講じて外出
もし、どうしても外出しなければならないなら、日焼け止めクリームを使用して、水筒、日傘、帽子、扇子などの暑さ対策を講じてから外出すべきです。
移動も、出来るだけ直射日光を避ける工夫が必要です。もちろん、水分補給はこまめに実行しなければなりません。
それでも、途中気分が悪くなるようなことがあったら、ためらわずにタクシー等で病院に向かうか、救急車を呼ぶべきです。
家族同士で気をつけ合う
家にいても、さらには日が沈んだ夜にも熱中症にかかる例が増えています。意識して水分補給するのは当然です。
クーラーも運転するようにしましょう。お年寄りの中には、若い時の感覚で、クーラーはつけずに夏を乗り切ろうとする方が少なくないようです。
電気代を辛抱するという発想があるかも知れませんが、近頃の夏の暑さをなめてはいけません。お年寄りだけでなく、家族同士で気をつけ合うことが大事です。
幼児を歩かせて、或いは乳母車で外出するときは、大人以上に道路の輻射熱(ふくしゃねつ)を浴びていることもお忘れなく。
繰り返しますが、油断すると熱中症にやられます。お互い、無事に夏の暑さを無事に乗り切りましょう。