ハンコのシャチハタがツイッターで、痴漢対策に「本気で」取り組むと発信しました。不届きな痴漢の手に、被害者が「痴漢」のハンコをポンと押して撃退しようというものです。
安全ピンを痴漢の手に刺す
痴漢撃退に関しては、5月に思いがけない提案がツイートされて賛否両論を呼びました。
それは、痴漢に遭ったら言葉を出さなくていい、安全ピンを持ち歩いて痴漢の手に刺せばいいという、かなり大胆なものです。
これに反対して危惧する声が出ました。いわく、傷害罪になるかも、冤罪だったらどうする、痴漢が逆上して暴力を振るうかも、などです。
賛成論もあります。女性が安全ピンを持ち歩いていることが広く知れ渡れば、抑止効果が期待できるという意見です。
私は、卑劣な痴漢には遠慮なく安全ピンをブスリと刺せばいいと思います。
しかし、この問題を取り上げたテレビ番組で、弁護士センセイが、安全ピンを使用して、おおむね罪に問われることは無いと思うが 、ケースによっては警察の取り調べを受ける覚悟もしておいた方がいい、と述べていました。これはまずい。
おとなしい女性が狙われやすい
痴漢の被害に遭う女性は、おとなしそうな人が狙われやすいと言います。そんな女性に安全ピンを使うようアドバイスするのは、ちょっと気の毒ですね。
安全ピンのことをツイッターで知ったシャチハタの女性社員が、代わりにハンコを利用したらいいのでは、と思いつき、会社に提案しました。
会社もこの提案を受け入れて、現在女子社員たちがプランを練っているところだそうです。
痴漢行為はもちろん犯罪です。軽い気持ちで犯しても、迷惑防止条例で、6ヶ月以下の懲役または50万円の罰金が科せられます。
悪質と認定されれば、強制わいせつ罪が適用され、6ヶ月以上10年以下の懲役刑です。いずれにしても人生が大いに狂うことになることは間違いありません。
社会全体で痴漢行為厳しく排斥を
確かに、ハンコを使う方が安全ピンより現実的なように思います。それにしても、卑劣な痴漢行為を撥ねつけろ勇気が女性に求められます。
それには、社会全体で痴漢の撲滅意識を高めることも必要ですね。
しかし、それでも痴漢行為はあとを断ちません。だから対策が必要ですね。女性専用車両の設置などは究極の痴漢対策でしょう。しかし数が足りません。
今、 町に増えてきた防犯カメラを、電車の天井に設置するのはいかがでしょうか。抑止効果が期待できると思うのですが。
こうしたインフラの他に、個人でも対策がいるでしょうね。防犯ブザーを持ち歩く人も増えています。音を出すと痴漢も手を引っ込めるようです。
防犯ブザーがないなら、携帯電話を鳴らすのも効果的ですね。多くの女性がシャチハタの痴漢対策ハンコを待っています。