6月五日、予約していた桑田佳祐の第三回「ひとり紅白歌合戦」のDVDが届きました。
圧倒的な歌唱力に心奪われる
待ちに待ったものでしたので、その夜遅く、とりあえず少し聴くつもりでスタートしました。ところが、画面から眼が離せなくなってしまいました。
一曲終わると、すぐに次の曲が始まります。桑田佳祐の圧倒的な歌唱力と、舞台を縦横に使う魅力的なパフォーマンスが心をとらえて放さないのです。
3時間半を一人で歌い抜くエネルギー
途中何度も「この人は凄い」「天才だ」と、心の中ででつぶやいていました。全曲聴くと3時間半です。夜中過ぎに、心は感動しているのですが、さすがに肉体は疲れ、翌日のことも考えて、ようやく視聴をストップしました。
でも、この3時間半、桑田佳祐は一人で歌い抜いたのです。ほんとにすごいです。全55曲。もちろんどの曲も魂を込めて歌っているのが伝わってきます。
ときに軽やかに、ときにせつなく、ときにコミカルに、ときに力強く、その曲の持つ個性を最高に生かして歌うのですから、聞き手が魅了されるはずですね。
歌を聴きながら、この人のノドはどうなっているんだろうと思います。連続して歌っても、全然声は衰えないのです。
広田三枝子の「人形の家」の歌い方など、まさに絶唱という表現がふさわしい歌でした。
次に歌った松山千春「大空と大地の中で」の歌声は、さらに素晴らしいになっていました。
神様が特別に与えた
桑田佳祐の紅白歌合戦」は3回目です。実は5年前の第二回分を聴いた時、
今回は少しくらい声の衰えが見えるのではないかと思っていました。
全然そんなことはありませんでしたね。神様が特別に彼にくれた声(ノド)だろうと思います。
全三回で歌った曲は171曲
「ひとり紅白歌合戦」は、エイズ撲滅を掲げてスタートしました。「昭八十三年度!ひとり紅白歌合戦」(2008年)、「昭和八十八年度!ひとり紅白歌合戦」(20013年)。
そして今回「平成三十年度!ひとり紅白歌合戦」です。全三回の歌合戦で取りあげた曲は、なんと171曲! 選ばれた曲を見ると、まさに日本の「大衆音楽全史」です。
(鍬田佳祐 ひとり紅白歌合戦DVD・ブルーレイ初回限定版《三部作コンプリートBOX》が6月5日に発売されています)
今回2018年の「ひとり紅白歌合戦」は完結編だそうです。少し残念ですが、DVDで桑田佳祐の「歌の力」「音楽の力」をいつまでも楽しむことができます。
もちろん、生身の桑田田佳祐には、これからも私たちを楽しませて欲しいですね。
第三回の収録曲(一部)「テネシー・ワルツ」(江利チエミ)、「学生時代」ペギー葉山、「雲にのりたい」(黛ジュン)、「涙くんさよなら」(坂本九)
「思い出の渚」(ザ・ワイルドワンズ)、「雨に濡れた慕情」(ちあきなおみ)、「ふれあい」(中村雅俊)、「夢の中へ」(井上陽水)「落陽」(吉田拓郎)、「翼をください」(山本潤子)、「地上の星」’中島みゆき)、「異邦人」(久保田早紀)、「夢芝居」(梅沢冨美男)