ちびすけ日和

衣・食・住、スポーツ、美容、健康、音楽、映画、ペットなどを生活の中で楽しむ情報提供のサイトです

社会

香港200万人デモの理由と、知っておくべき背景とは

投稿日:2019年6月17日 更新日:

香港のデモが止まりません。9日に「逃亡犯条例」改正案に反対する民衆100万人が街頭に出て抗議活動をしました。

 

この人数は、香港市民700万人の、7人に一人です。これに対して香港特別行政府長官が不手際を詫び、改正案の年内凍結を発表しました。

 

しかし市民たちは、これに納得せず、あくまで改正案の撤廃を求めて、16日には200万人が抗議デモに参加したのです。

 

香港市民の4人に1人が参加したことになります。その後も、抗議活動は終息の気配を見せていません。

 

改正「逃亡犯条例」が市民の言論の自由を奪う

「逃亡犯条例」とは何でしょうか。海外で犯罪を犯して香港に逃げてきた逃亡犯を、要請があればその国に引き渡すというものです。

 

そのためには引き渡し条約を結ぶ必要があります。香港は、すでに30カ国と条約を結んでいます。改正案は、条約の相手国を増やそうというものです。

 

その相手国の中に中国も入る、ということで市民が強く反発したのです。

 

共産党独裁の中国では、言論や思想の自由な表明に対して厳しく取り締まっています。

 

そのために拘禁や拷問など人権を踏みにじる事例が頻発して諸外国が非難しています。

 

改正案が通れば、政治批判をしただけで「国家転覆罪」に問われるかも知れないという恐怖が、市民をデモに駆り立ているのです。

 

この条例は香港住む外国人にも適用されます。

「1国2制度」の骨抜きを画策する中国

市民のこうした動きの背景には、香港を中国に返還した1997年以来の歴史があります。

 

中国は共産党が支配する社会主義国家ですが、香港はそれまで英国の施政下にあったとはいえ、自由と民衆主義の資本主義体制でした。

 

香港返還に当たって中国政府は、「1国二制度」を認め、50年間は香港の自治を保障したのです。しかしこの約束は破られました。

 

民主主義の根本である選挙制度に干渉して、中国寄りの議員や行政府の長しか選ばれない仕組みに改変してしまったのです。

 

これに反対するデモも2014年に起きましたが当局の弾圧に屈しました。「雨傘運動」と呼ばれた抗議デモです。

 

名前の由来は、警察の催涙弾から身を守るためにデモ参加者が雨傘を開いて持ち歩いたことから、と言われています。

 

中国に強い不信感と恐怖心

「逃亡犯条例」改正に反対して200万人もの市民がデモに参加した背景には、民衆主義を奪われたうえに、言論の自由も奪われるという、市民の強い危機意識があります。

 

共産中国に対する不信感と恐怖心があります。そうなれば香港は香港でなくなる、というの市民たちに共通した思いです。

 

私の意見は、香港の騒動を対岸の火事と傍観するだけではだめだと思います。

 

中国のことは中国に決めさせるしかないと思いますが、香港に関しては、長い歴史を背負っている香港市民の意思を尊重すべきでしょう。

 

日本は自由と民主主義の国です。その意味では、香港は共産中国からの自由主義体制侵略を防ぐ「思想の防波堤」ともいうべき存在です。

 

日本と香港は深い経済的つながりもあります。日本は、国際的公約である「1国2制度」を侵す中国に抗議するとともに、香港市民との連帯を表明すべきではないかと考えます。

香港100万人デモに人民解放軍? 自走砲? 市民の自由の行方は・・・

-社会

執筆者:

関連記事

「終身雇用は守れない」経団連会長の発言に「今さら」の声噴出 。問題は働く人の生活をどう護るかです

経団連中西宏明会長(日立製作所)が「終身雇用制度を守るのは無理と経営者はみんな考えている」と発言しました。中西会長は、新卒の4月一括採用が学生を就活に走らせ、学業に身が入らないので、大学側と採用方法を …

天皇陛下にトランプ大統領が贈ったビオラってどんな楽器?バイオリンとちがうの?

令和初の国賓としてトランプ米国大統領夫妻が来日して、天皇陛下と会見しました。天皇と国賓が面会した際には贈り物が交換されます。 天皇からはトランプ氏に、青いグラデーションが印象的な、上部の口径40センチ …

松井美緒さん、夫・稼頭央選手のために20年間、料理15品を毎日作り続けた秘密

プロ野球西部の2軍監督、松井稼頭央氏の妻・美緒さん(48)が、20年間毎日15品を作り続けたエプロン賢妻振りが話題になっています。 「松井家のおもてなしごはん」 著書「松井家のおもてなしごはん~おいし …

平成はいつ終わりますか? 勘違い続出

明日以後も続く平成です 明日の新元号発表を前に、ツイッター上では勘違いを指摘する声がかまびすしい。どうやら多くの人が、今日4月30日が「平成最後の日」だと勘違いしているらしいですね。もちろん、これは間 …

少年革命家 ゆたぽん「不登校は不幸じゃない」の意外な評判

沖縄・宜野湾市で「ハイサイまいど!」で始まる動画を提供している小学校4年生の男の子「ゆたぽん」(中村逞珂=ゆたか君・10歳)が話題になっています。最初に琉球新報が報じました。ゆたぽんは、「不登校は不幸 …

人気記事トップ10