横浜流星( 22 )の勢いが止まりません。7月2日に発売されるムック「別冊カドカワScene01」で、30ページにわたって特集が組まれています。表紙はピンクの衣装の流星の写真です。
流星はデビューいらいドラマや舞台、CMなどで人気を積み重ねてきました。
映画も、今年になって「愛歌ー約束のナクヒト」、「L♡DKひとつ屋根の下『スキ』がふたつ」、「チア男子!!」に出演しています。
9月には、主演の映画「いなくなれ!群青」が封切られる予定です。
映画の原作「いなくなれ!群青」は、河野裕の「階段島」シリーズの第1作です。「2015大学読書人大賞「」を受賞しています。
階段島シリーズは、青春ミステリー小説と呼ばれています。
ありえないほど純粋で一途な恋愛
シリーズ第1作目の「いなくなれ!群青」については、大森望氏が、ありえないほど純粋で一途な恋愛を描いている、と評しています。
階段島は不思議な島です。住民は2000人。少ないけれど店があり、タクシーも1台走っています。ネットショッピングもできます。
しかし住民は、自分がなぜこの島にいるのか、記憶を無くして知りません。
流星演じる主人公・七草は、4日分の記憶がなく、気が付くと階段島にいました。聞くところによると、ここは捨てられた人々の島だといいます。
そんな島で、それなりに満足して生活しているある日、2年振りに真辺由宇(映画:飯豊まりえ)と再会します。
七草と由宇は、小学4年生のとき捨て犬の死がきっかけで親しくなり、中学2年で彼女が引っ越すまで付き合っていたのでした。
七草は由宇に、この島は捨てられた人たちの島であり、ここを出るには自分が失くしたものを見つけなければならない、と自分の仮説を説明します。
しかし、由宇は信じません。由宇には3カ月近くの記憶が無くなったことが分かりました。
七草は、そんな由宇を、白い仮面で顔を隠した担任のトクメ先生に紹介します。先生の手元には、なぜか由宇の履歴書がありました。
魔女が答えを知っている
由宇はトクメ先生に階段島のことを問い詰めますが、魔女が答えを知っている、とはぐらかされてしまいます。
放課後、七草と由宇は「遺失物係」と呼ばれる白い灯台に、タクシーで向かいます。
もし、失くしたものを係の人に伝えれば、それを返してもらえるといいます。
灯台は鍵がかかっていました。そこで郵便局員の時任と出会い、「遺失物係」について聞いてみますが、彼女も知りませんでした。
なんでも、学校の裏手に魔女の館へ続く階段がある。しかし階段は途切れることなく、いつまでも魔女の館にはたどり着けないと、ますます不思議な話を聞きました。
二人は寮への帰り道、ついさっき島に捨てられた小学2年生の相原大地と会います。泣きつかれた大地を寮に連れて帰り、管理人に預けます。
由宇は、そんな大地の姿を見て、魔女を敵として憎みます。
それから少しして、学校で連続落書き事件が発生します。魔女を批判する文章に、星と拳銃を合わせたデザインでした。
七草らは手分けして落書きの犯人捜しと、魔女についての聞き込みをします。
謎が謎を呼ぶ
はたして魔女とは? 七草、由宇、大地は何を捨てたから階段島にきたのか? 階段の先に何が見える?
謎が謎を呼びます。そして七草と由宇はお互いに好きなのに・・・
横浜流星と飯豊まりえの演技が楽しみですね。