Kis-My-Ft2の宮田俊哉に注目しています。
宮田は今、テレビ朝日系の帯ドラ「やすらぎの刻~道」に出演しています。
「やすらぎの刻~道」はテレビ朝日の開局60周年記念ドラマとして、倉本聰脚本で制作しているものです。
1年間を通して放送される大作です。前作「やすらぎの郷」の続編として物語が展開されます。
宮田は根来家の次男公次
物語は、脚本家の菊村栄( 石坂浩二 )を中心に高級老人ホーム「やすらぎの郷」のその後の生活を描きながら、菊村が書くドラマ「道」が並行して展開されるという二重構造になっています。
ドラマの始めの頃は複雑な構造に戸惑いましたが、物語が進むにつれ興味はますます盛り上がり、倉本マジックにハマっています。
宮田は、菊村が書き進めるドラマの中で、山梨県の架空の集落・小野ケ沢の養蚕農家、根来(ねごろ)一家の次男・公次(登場時は17歳)の役です。
このドラマのために「赤ちゃん以来初めて」短髪になりました。よく似合います。
根来家には4男2女がいます。14歳から根来家に引き取られた、しの(清野菜名)が兄妹同様に一緒に暮らしています。
公次の弟が3男・三平(風間普之介)と4男・公平(風間俊介)です。ドラマは昭和、平成、令和に渡る壮大な構想です。現在放送されているのは太平洋戦争前夜から開戦前後の頃の話です。
南十字星を見たいと海軍(航空隊)に志願
公次は、養蚕農家の経営が立ち行かなくなり、日本を取り巻く情勢が厳しくなる中で、海軍(航空隊)に志願して家を出ます。
海軍を志すきっかけの一つが、在りし日の父親・冴次(佐戸井けん太)から聞いた、南半球の星空の南十字星を、自分の目で見たいという思いでした。
亡き父母が、しのを将来自分の嫁にしたいと密かに考えていたことを公次は知りますが、いつ死ぬかわからない身で嫁にして悲しませてはならないと断るのです。
役柄とはいえ宮田はカッコいい!
押さえた演技でカッコよく演じる
母親アヤ(岸本加代子)の死に間に合わなかったものの、霞ヶ浦から一時的に小野ケ沢に帰った公次は、立派な海軍兵になっていました。
弟の三平や公平にとって、公次は軍人というより、なんでも話せる頼りになる優しい兄貴といった存在でした。
海軍の帽子とセーラー服に身を包んだ公次のそうした性格を、宮田は押さえた演技で感じよく演じています。
開戦が間近に迫ったある日、公次は突然小野ケ沢に帰ってきます。南のラバウルに赴任する話や、自分が乗るゼロ戦の話などをします。
兄妹たちは公次が何を言わなくても、別れを告げにきたのだと悟ります。
軍事教練で「死ぬのは怖いです」と発言して指導兵からしごかれ、好きな、しのからも「弱虫」と非難された三平は、悩みを公次に打ち明けます。
公次は、今の時代「死ぬのは怖い」と発言できるのは勇気有る者しかできない、と励まします。
笑顔と柔らかい話声が魅力
兄妹みんなで父母の墓参りをした翌早朝、公次は家を出ます。道の途中、兄妹たちは揃って公次を見送ります。
歌の得意な次女・幸子(遠藤璃菜)が、勇ましい軍歌を歌って見送ろうとします。公次は、その歌は止めてくれ、と止めます。
そこで兄妹たちは、前日に父母の墓前で歌った「故郷」を歌って見送るのです。その歌声を耳にしながら、後ろ手を振って歩み去っていく公次・・・
公次は本当にカッコいいと思います。そんなカッコいい公次の性格を、宮田は立派に演じています。時折見せる笑顔と、柔らかい話声が魅力的です。
性格カッコいい男たち
このドラマ、男性の性格的なカッコ良さが描かれる場面が多いですね。
根来家の長男・公一(佐藤祐基)、静かで地味な性格だと思っていましたが、直近の場面で、地主らからしのを守るために大胆な発言をして兄妹らが改めて尊敬します。
「弱虫」の三平も、絵が得意でおとなしい性格ですが、奥行きが深い性格を感じさせます。
何かあれば根来の兄妹たちの力になる本家の鉄平兄さん(平山浩行)。演じる平山のファンが増えたんじゃないでしょうか。
Kis-My-Ft2は人気のテレビ番組「プレバト」の俳句コーナーで、千賀健永、横尾渉、北山宏光、二階堂高嗣ら魅力的な個性が多いと思っていました。
公次(宮田)は生還できるのか
宮田俊哉は演技で、彼らとはまた別の才能の花を開こうとしているようです。
さて、ドラマでは太平洋戦争が始まりました。公次の無事生還は有るのでしょうか。気になります。